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退職エントリーの異常な増殖とブラック企業を覗きたい人たち

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最近、「○○を退職しました」みたいな「退職エントリー」ってやたら多いですよね。

はてなを退職しました - ninjinkun's diary

会社名を出して退職エントリーを書けるのってある意味すごい幸せなことなんだと思うんですよね。自分が出来るのかといわれれば、ウチの社風だったら絶対無理ですし。

はてなで「○○を退職しました」って書くとすごい人数に見られるみたいで、週に一度は見かけるほどの異常な増殖傾向を見せています。まあ、PVが確実に伸びるなら書いちゃう気持ちも分かりますし、私もそういうエントリーがあるとつい毎回読んでしまうんですけど、そういうときに私がどういう気持ちで見ているかというと、「そうか~、辞めたんか~。お疲れ様!」的な感じでは全く見ていません。

「あの会社のどこが嫌だったん?」とか「何が足りない会社だったん?」とか「嫌なヤツおったんちゃうん?」「干されたん?」っていうのを期待しているんですね。

辞めるからには何か理由があるんやろと。キレイごとばかりではないやろと。

で、期待して読んでみると、大半は「良かったです!楽しかったです!」などの円満退職な雰囲気を出していたり、自分のスキルと経歴をツラツラと書いてみました!よくやったよね俺!以上・・・なわけです。本当は新たな門出を祝福すべきなのかもしれませんが、ちょっとがっかりしちゃう自分がいるんですね。そう。ひねくれてるんです。

でも、きっと同じ気持ちの人はいると思うんですよ。

だって、みんなが一度は聞いたことがあるような有名企業や、業界のトップ企業に勤めているような人が、ある日突然「○○を退職しました」って紋切型の切り出しで退職宣言するわけですから、さぞ我慢ならないことがあったのだろうと、ムカつく上司でもいたんだろうと思ってしまいますよね。それくらいのリスクを賭しているわけですから。

で、どんな罵詈雑言が飛び出すかと期待すら抱きながら記事を見るわけです。

この気持ち。
常々、何かに似ているなあ~と思っていたんです。

で、色々思いめぐらせてようやく行き着いたのが、「ワタミ」とか「ユニクロ」とか、それこそ脱社畜ブログさんとかのブラック企業記事」を読むときの気持ちとすごく似ていることに気づいたんです。

もっと言えば、「新宿スワン」とか「アウトレイジ」を始めとする北野たけし作品みたいな、平凡に暮らしていると絶対出会わないような社会の闇を描いた作品が見たくなる気分と同じだと思うんですよね。

採用ページではカッコイイオフィスのバランスボールの上で颯爽と働いている写真を載せたり、イケメン社員の成功体験を載せたり、社員皆で楽しくパーティーをしたりしているけど、それだけじゃないだろ?と。もちろん、キツいこともあれば、嫌なヤツもいるし、社長が急にわけの分からないことを言ったりするんだろ?っていう、そういう「企業の本質が垣間見れるんじゃないか」っていう期待を抱いているんですね。

もちろん、ブログで辞めた会社の悪口を書くのは大変リスキー(というかアウト)なので、そんな記事が書いてあるはずはないのは分かっているのです。

でも、期待しているのはそういう「ブラックな部分」だし、筆者のその後についても、名の知れた有名企業のブラックさに嫌気が指し、ユートピアだと思って転職した先がブラックどころか「深遠なる闇」だった・・・とか、そういう黒さが垣間見える瞬間を期待しちゃうんです。

私、性格が悪いでしょうか?悪いですねww

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。