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このタイミングで引退する橋下徹は本当にずる賢い

このタイミングで引退するあたり、本当に橋下徹という男はしたたかな男だなと思いますね。

結果的には住民投票で負けたわけです。
しかし、橋下氏は敗北すらプラスに変えてしまおうとしています。

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住民が全て決めたというスタンスの旨み

今回、大阪都構想に関して住民投票という形で完全に判断を住民に委ねたことで、橋下氏は一時的に無責任になりましたよね。

「選択肢は用意したよ。後は決めてよ。」っていう。

そうすることで、今後巻き起こる失政の全てを、大阪の住民及び後任の首長に押し付けることに成功しました。

「正しいことを主張したけど、保守的な住民が正しいことより既得権益を重視したからダメになったんだよ。自分の世代のことしか考えない老害どもがいけないんだよ。ダメになったのは住民が勝手に墓穴を掘ったんだよ。」
と主張することが出来る。
これはおいしい立場ですよね。

つ 悪いのは私じゃない症候群 (ベスト新書)
つ 体制維新――大阪都 (文春新書)

 反論できない夢物語で他人をぶっ叩けるおいしいポジション

橋下式 絶対負けないケンカ術 (祥伝社黄金文庫)

ご本人は、政界は引退し、弁護士に戻るとは言っていますが、間違ってはいけないのは「一介の弁護士に戻る」とは言ってないんですね。おそらく、企業や団体の顧問弁護士や相談役的なポジションを軽くこなしつつ、政治タレントやご意見番としての露出が増えることでしょう。

その際に、過去自分が主張した「大阪都構想」を引き合いに出し、

「あの頃提案した大阪都構想が実現していれば…」

などというタラレバの話が出来るというのはある意味最強の武器です。

だって、「大阪都構想」は実現してないんですから評価しようのない政策なわけです。絵に描いた餅はそれはそれは美しいわけです。

日本全国の全ての失政を、実現しなかった夢物語でぶっ叩ける。
そして、悲運の有能政治家としてブランディングされる。

本当に嫌気が差すほどずる賢く、優秀な政治家だなと。

橋下式 絶対負けないケンカ術 (祥伝社黄金文庫)

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