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8.6秒バズーカーのはまやねんはピンで切り出した方がいい説

タモさん系変装サングラス

禁断のリズムネタ「ラッスンゴレライ」でブレイク中の8.6秒バズーカー。
最近バラエティー番組などでもかなり見かけることが多くなった彼ら。
その「ラッスンゴレライ」を言う小太りの方こと、はまやねん君。

正直バラエティー番組でうまく立ち回れているかといわれると少々疑問の残る彼らですが、このはまやねん君はちょっと生き残る兆しが見えたような気がしています。

それは、彼の持つ「究極の普通さ」です。
それを今日は解説してみたいと思います。

芸人が一発屋化して消えていく仕組み

普及版 これが一発屋だ!

まずは、リズムネタや強烈なキャラで注目された芸人が一発屋化し、消えていく仕組みから考えみます。

そもそも一発屋的なブレイクというのは、ネタ番組などの短時間で強烈なインパクトを残せるような特異なキャラクターを持っていることが多いわけです。そして、その多くはボケだったりギャグだったり瞬間で笑いを取ることに特化した芸風を持っているのです。

その特異なキャラクターとネタで瞬間の笑いを取ってきた芸人は、その強烈なキャラゆえ、平場のトークの場においてもさぞ強烈なボケをするのだろうと期待されてしまいます。すると、MCから「ボケ」を強要される羽目になるのです。

私は、この期待や先入観が芸人をスベらせ、潰していくのだろうと思っているのです。

「おいしいフリ」という名の凶器

お昼休みの司会者セット

例えば、ゲストを迎えてトークをする番組で、一緒に出演したモデルさんはウケを取ったり、自然にトークに混じっていけているのに、若手芸人は、何故か場になじめず、振られてはスベリ倒すような場面を目にすることはありませんか?
これは、決してその芸人が面白くないことを言ったからではありません。MCが、モデルさんと芸人とで対応を分けているからなのです。

MCがモデルさんと相対するとき、所詮はトークについては素人ですから、基本的には面白いことは何も言わない前提で対応します。なので、ちょっとしたエピソードやプロフィールの一部などを強引に掘り下げて、笑いが足りなければMC自ら笑い、マッチポンプ的に笑いを作っていくのです。

しかし、若手芸人に対しては、ボケを繰り出すものという先入観や、その強烈なキャラが醸し出す期待感から、実力以上の振られ方をされがちです。いわば、「おいしいフリ」という名のボケの強要です。本人たちのエピソードトークもそこそこに、さあボケろとばかりに持ちネタに繋がるような強引なフリが繰り出されます。
例:スギちゃんに対して
「スギちゃんはワイルドだからこんなことせえへんやろ?(ボケろよ)」

こういう見え見えのフリで振られて、狙い感丸出しでボケれば、視聴者も観覧者も共演者もあらかた予想できてしまうわけですから、当然クソベりますよね。
かといって、ボケなければMCの期待に応えられないというわけで、それもそれでスベるわけです。期待値の高すぎるフリは、もはやおいしいフリどころか危険球です。野球に例えれば急に160キロのボールを投げられ「得意なコースだろ?ホームランしろよ」といわれているようなものです。そもそも得意なコースじゃないし、ホームランにする力もないのです。そう、ネタとして笑いを取ることはできても、平場で笑いが取れるかどうかは全くの別問題なのです。

はまやねん君が見出した「ほぼ一般人」キャラ

一般人は入れない立入禁止地帯

その点、はまやねん君は、最近の数多くのバラエティ出演を経て、今までに無かったキャラクターを見出しつつあります。

それは、「ほぼ一般人」というキャラクターです。

「芸人さんと絡めて楽しいです」
「ごはん好きなんでww」
など、一切ボケず、普通の人の普通の感覚を持ったまま芸人になってしまったようなはまやねんのキャラクターは、常時ボケを要求されてきた今までのポッと出芸人のスタンスとは180度異なる、逆に異質の存在感です。

そして、この「ほぼ一般人」というキャラクターはもう一つおいしい特徴があります。
それは、上で例に挙げたトーク番組などで、モデルさんなどのボケを要求されない側に回ることができるという点です。
基本的に突飛なボケをすることなく、前へ前へと暑苦しく出ることも無いが、いじればそれなりに味が出てくる。掘り進んで何も出なくても、それでも「芸人枠」というレッテルから「芸人なのに普通」というギャップの笑いを誘います。
MCにさえうまくはまれば十分にテレビで生きていける感じがしますね。

どちらかと言えば、アメートークやロンハーなどのゴリゴリの芸人の集まりより、パネラーとして参加するようなリアルスコープハイパーやザ・県民ショーのような番組の方が向いていそうな気がするのです。

本人を始め、吉本興業の皆様、是非ご一考のほど。